実にいい天気で湿気も少なくまるで外国のような気候だった。
まずは予告で「怒り」を見れてうれし~。
本編の原作は読んでいたし、ドラマも見ているので
ストーリーはわかっているがそれでも引き込まれる。
天皇の崩御でわずか7日間で終わった昭和64年の様子はなんとなく覚えているが
半旗の掲げられた人気の一切ない雨に濡れた商店街をたった一台の
車が通り過ぎる様もすごくドラマを感じる。
記者クラブでみんなを挑発する主人公三上の適役秋川を演じる瑛太が
すごい迫力だった。すごいな~瑛太。
誰かか剛と瑛太の役が入れ替わってもわからないと言っていたが
剛のことを大好きな私だが、あの線の太い迫力が剛に
出せただろうかと思う。
ベテラン勢がいっぱいでみんなの演技が素晴らしいのは当たり前すぎで
むしろ目につかないのだが、そんな中広報室の蔵前が地味で
却って目を惹いた。見終わっても彼のことが一番印象的だったりして。
三上の娘は鬼瓦系の父親そっくりの顔が嫌でたまらず、
それがきっかけで家出をするのだが、佐藤浩市がお父さんだったら
その理由はあまり説得力ないよな~。
そして実際娘役もブスではないからよく理解できない。
この映画は前後編に分かれるのだが、いかにも「つづく」なところで
終わっている。