相手を目だけで操れる特殊な能力を持つ青年は子供の頃からその能力ゆえ
親にさえも疎まれバケモノ扱いされている。その彼の力が効かない男が
ひとりだけいた。
バケモノ扱いされずっと孤独で自暴自棄だった藤原竜也と、
怪我をしてもあっという間に治癒するという特殊能力を持つ山田孝之。
二人は戦い合うが、お互い特殊だという点で共感もしている。
そんなバケモノの子を産んでしまって悩む母親は木村多江なので
なんとも哀れをそそる。
見た後はなんとなく「泣いた赤鬼」という童話を思い出す。
この映画では全然いい人ではないのだがその孤独と優しくされないことで
優しくできないし仕方がわからない、気付かないのではと。
それにしても藤原竜也って犯罪者とか狂人系の役が多いな。