「植物図鑑」 有川浩

 

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

 

最近実写映画化が発表された時に、樹を綾野剛でやってほしかったという

声を聴いたので興味を持って読んでみることにした。

 

ある日道で行き倒れていた男の子を拾ってその後一緒に暮らすことに

なった女の子の話なのだが、男の子は完璧主夫として家事をこなし

植物知識が多く野草を取ってきてはおいしい料理にして出してくる。

名前以外(それも苗字も知らず)何もしらない謎だらけの男の子だが

一緒に暮らすうちにだんだんと彼に惹かれていくが・・

 

樹はまったく女性好みの男の子で、優しいけど適度に男らしく、倫理的で

しかも氏素性もいいと、読者も好感度を抱きまくりそうな感じ。

一方の女の子さやかも素直で可愛い女の子だ。

 

二人の恋物語がじれったかったり、突然の失踪で驚いたり、

出てくるお料理の数々がおいしそうだったりでどんどんと読み進む。

悲しい結末にならずに終わったので安心したが、有川さんの本は

いまいち壺にはまらない私なのだった。