短編集だが、別々の話に見えて、あの話のこの人がこの話の人というように
登場人物が交錯している。それが面白みでもあるのだが、年取った頭には
「あれ?この人どこに出てきた誰??」といちいちさかのぼって大変。
途中であきらめ始めた私。
「斉藤さん」と呼ばれている不思議な店では、客が100円を払い「今こんな気持ちです」というとそれにぴったりな気分の曲をパソコンから再生される。
それが驚くほど心にぴったりという。
この斉藤さんは斉藤何某という人の曲ばかりから選ぶらしいのが
それが斉藤和義だったとはあとがきで知った。