吉田修一は好きで原作も読んだのだが、いまいち記憶に残っていない。
原作では記者の夫婦の方によりフォーカスされていた気がする。
ずっと重苦しい雰囲気でどんよりとつらいまま進むのだが、なんとなく
綺麗な印象なのは緑に囲まれた舞台のせいか。
真木よう子が華奢!もっとふくよかな印象だったが、この華奢さが運命に翻弄される
女性のやるせなさを感じさせる。
この主人公のカップルは心に傷を持ちながらも強く繋がっている。
最後の終わり方がちょっとあっけなく、余韻を残す。
謎を残したまま終わるので消化不良なのに嫌な感じがしない。
エンディングの曲は椎名林檎の曲で真木よう子が歌うのだが、上手なわけでは
なくても味のあるいい曲で、気に入った。