若かりし頃の綾野剛の作品なんだが、透明感がありファンタジックで
癒しのオーラがでている。
主人公はすごい田舎町に住んでいて、キャンドルアーティストで、
周りには外国人が多く、剛君自身も中国語を普通にしゃべったり、
シェイクスピアのセリフを英語で言ったりと謎がいっぱい。
そんな彼が同窓会に出席するために久しぶりに都会にでる。
その前に前日に出かけたトンネルで事件に遭遇する。
そこには待ち合わせの時間変更を掛けてきた間違い電話の主に
本来の待ち合わせの相手は来ないと教えてあげるためだった。
その女の子と事件に巻き込まれ、その後もしばらく一緒に過ごす。
この女の子もかなり重いものを背負っていると後にわかる。
すごく優しい男の子なのだが、一方で同窓会は始まり幹事で親友の忍成君が
ずっと剛君を待っているのが、かわいそうでいじらしく、あんなにかわいい子を
待たせたらだめ~っと思いながらつい見てしまった。
ちょっと湿気を含んだ澄んだ空気を吸ったような、見た後そんな気になる映画
だった。謎が多かったのでわからないこともたくさんあったが、
それはそれとして受け入れられるような。
ささやき系の小声のセリフが多かったせいもあるだろうが、時々セリフが
聞き取れない。昔はARATA君の映画に字幕があるとよく理解できていいと
思っていたが、最近はARATAはあまり問題なくなってきたものの、
代わりに綾野の字幕はほしかったりして。