映画の宣伝で堺雅人と山田孝之、綾野剛の3人でテレビに出たときに、
見るとどんよりする映画と宣伝していて、でも剛君が最後のシーンがよかったと
話していたのを孝之が茶化し、「この人基本、変なんで」と言っていて
興味を持った。妻をひき逃げされて復讐をしたい男とその加害者の物語なのだが
孝之演じるひき逃げ犯がクズすぎてリアルに怖い。
そしてこんなにかっこよくない堺雅人も初めて見たもっさりぶり。
安藤さくらがラブホでカラオケをするシーンがあるのだが、彼女の歌がうまくて
びっくり。一番やさぐれそうな新井浩文が一番まっとう人間でおもしろい。
剛君はクズな孝之をよくないと思いながらも離れられない常識と非常識を
行ったり来たりしている役。やはり恐怖で縛られていたのだろうか?
エンディングにUAの歌う「星影の小径」がいい終わり方だったような気にさせ
暗い救いのないような内容の映画に希望を持たせる。