やたらとメンバーが豪華なのは歌右衛門襲名の予定で押さえていたからか。
夜の部を見に行く。前から二列目で音楽や打木の音が大きくて少し耳が痛くなった。
加賀鳶
幸四郎が盲長屋に住む悪党を演じるが、そのいやらしさがすごい。
ただの嫌な奴でなくちょっと憎めないようなところがあって、すごく幸四郎にあって
いた。そして秀太郎演じるお兼も一緒に悪巧みをするのだが、そのコンビが
安定感があって安心してみていられる演技達者。若い衆の鳶もかっこいい。
吉右衛門が弁慶は迫力があってかっこいい。私が今まで見た富樫はもう少し
ほっそりとした印象だったが今日は菊五郎なのでこちらもどっしり。
役人といっても四角四面ではなく、情と分別のあるさまが感じられる。
山伏に扮した一行が、5人で儀式のようなものを披露するシーンがあるが
かっこよかった。以前仁左衛門さんが弁慶をやった時に、すごく体力を
使うから毎日肉を食べないと続かないと言っていたそうだが、
確かにすごく体力を使う舞台だ。
日本振袖始
なんといっても玉三郎が八岐大蛇を演じ、そのメイクが衝撃的と聞いたが
確かに今まで見たことのない玉三郎が見れた。
いわゆる化け物メイクなのだが、彼はスタイルがいいせいもあるだろうし
微妙にメイクがみんなと違うのかわからないが、他の大蛇たちと
同じような恰好とメイクでもやはり玉三郎がスタイリッシュで凛としており
かっこいいのだ。
勘九郎の素戔嗚がまた動きがキレキレでかっこいい。びっくりするくらい
この勘九郎はかっこよかった。
稲田姫の米吉はてっきり本物の女性かと思うくらい雰囲気が女性的で
これもびっくり。