「人質の朗読会」 小川洋子

 

人質の朗読会

人質の朗読会

 

 中東で誘拐された日本人旅行者たちが、それぞれの物語を朗読して時間を

すごす。それを盗聴していた兵士は言葉がわからないながらも聞き入って。

 

ほんわかした話そうで、最後は悲惨なことになっているところが

却って真実味を増し、その中で物語としての要素もより引き立っている感じだ。

それぞれの物語は劇的というわけではなく、ありふれたもので、でも自分にとっては

とても大切で重要なもの。

小川洋子の話は定期的に読みたくなる。