「そして父になる」

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今日はレディースディということもあるのだろうが、水曜の昼間から

大入り満員だった。

 

子どもの取り違えがわかった二組の夫婦の話で、いまどきそんな話があるだろうかと

思ったりもしたが、意外にあり得そうな設定になっていてその点は納得。

福山夫婦を取り巻く大人たちがいい味をだしている。上司役の國村隼樹木希林

夏八木勲風吹ジュンなど。友人の弁護士が田中哲司なのが私得。

そして井浦新が短時間ながら福山君に気付きを与える役で出演。

麦藁帽に虫取り網を持って森林を歩きながら静かに話す様子がちょっとスマイル?

是枝さんまたARATA君を使って映画作ってください!

 

子どもの取り換え時点で終わりなのかと思ったらその後も話が続いていた。

そうそう簡単に話は終わらない。

最後はどうとでも取れるようなあいまいな終わり方で、

「え~これで終わり??どうなるの?」と思ったが、そういえば是枝さんは

いつもこんな感じで余韻を残す終わり方だったなと思いだす。

どんよりではなく、じんわりと涙がわいて終わるようなエンディングでよかった。

 

それにしてもリリー家の子供たちがまあ、フリーダムで人懐こくてかわいい。

特に末っ子の男の子、とても演技とは思えない。

是枝さんは本当に子ども使いが上手だな。

ところで、是枝さんは穏やかな監督らしいが、彼は姉がふたりいるらしく、

「その環境だと穏やかになるかゲイになるかですね」とりりーさんに言われていた。

そうだよな、数年前まで私は是枝さんがゲイだと疑いもなく思っていた。

 

ピアノ曲が有効に流れている。

最後のクレジットでグールドのゴルトベルク変奏曲が出てきたので家に帰ってから

CDを引っ張り出して聞いてみた。