「大妖怪展」 鬼と妖怪そしてゲゲテ  三井記念美術館

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三井記念美術館って行ったことないなと思いながら検索したら実は行っていた。
そんなに頻繁には行くところではないが、雰囲気のある都会の美術館だ。
 
ここで大妖怪展をしているというので見に行くが季節がら、夏休み柄、週末は
かなり込み合うようだが、今日は平日の午前中だったので、それほどでもない。
 
中世からの妖怪の絵、浮世絵、絵巻、版本、能面などが豊富にならぶ
色彩も鮮やかでとても興味深く楽しめる展覧会で満足度は高かった。
 
歌川国芳の絵おしゃれで面白いが、歌麿の「化け物の夢(夢にうなされる
子どもと母)」の母が雰囲気のある美人で、あまり色彩を多用していない
ところが清楚な美しさを引き立て、いわゆる美人画の美人よりずっと
美しく感じ、歌麿ってすごーいと思ったりして・・
月岡芳年は妖怪絵をたくさん描いており、彼に師事した歌麿も興味深い。
 
「百器徒然袋」「百鬼夜行」「百物語」などおなじみな言葉が多く、
土蜘蛛や道成寺など歌舞伎で見る題材も多い。付喪神や式神なども。
保名とキツネが結ばれた話もあり、先月の歌舞伎を思い出す。
角のある能面は女性だという話は初めて知った。
 
全体的に黒い色調の管内で、ところどころに浮かび上がるこれらの絵は
遠い世界に運んでくれてとても楽しいひと時だった。