シネマ歌舞伎「牡丹燈籠」

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2007年の歌舞伎座の舞台「牡丹燈籠」を映像にしたもの。

最近歌舞伎座にまた通うようになって、シネマ歌舞伎というものを知る。

仁左衛門さんがお出になっているのでぜひとも見たくなった。

 

以前、勘九郎時代の勘三郎さんが出た牡丹燈籠を見た記憶があるが

あの時の配役は誰だっただろうか・・

でも面白かったという記憶がある。

 

伴蔵(仁左衛門)とお峰(玉三郎)は貧乏ながらそれなりに楽しく生活をしている。

新三郎(愛之助)のもとで仕事をもらい生計を立てているが、新三郎のもとには

彼を恋い焦がれて死んでしまったお露(七之助)が夜な夜な訪ねてくる。

幽霊とは知らず受け入れていた新三郎だったが、日に日に弱っていき、

心配した知人から幽霊を家に入れないためのお札や観音様をもらい、身に着ける。

新三郎に会えなくなったお露は伴蔵にお札を剥がすように頼み、

伴蔵は大金を払うのならと承諾する。

大金を手にした伴蔵とお峰は心機一転故郷で店をだし、羽振りのいい大店になる。

生活は楽になり、伴蔵は女遊びをしてお峰はさびしく思っているところに

以前の長屋仲間が訪ねてくる。

 

やはりニザ玉の安定のコンビは見ていてしっくりくる。

2007年とあったが、その時にはもう仁左衛門になっていたのね。

もっと強欲な夫婦の話かと思ったが、お峰はかなりまっとうで、

いい女房だ。どうしてこんないい奥さんを伴蔵は殺そうと思うのか?

最後もほとほと嫌気がさしてという風には見えないし、お峰に甘える伴蔵は

可愛いし、いい夫婦なんだがな・・

御姫様役の七之助も楚々とした美人ぶりで、愛之助の新三郎も男前でかっこいい。

愛之助は声も顔も仁左衛門さんに似ている。一部で隠し子説があるようだが、

さもありなんと思える。あの仁左衛門さんならあり得ないと思うものの、

あの色気を考えると女性経験が豊富でも不思議はないと思ったり・・

素顔のラブリンはニザ様に似ていないが、歌舞伎メイクだとかっこいいんだよな。

今後注目の役者だ。

 

3時間の長い映画で、途中幕間があって休憩になるのだが、何分休憩なのか

わからないので何分休憩と表示されるといいと思う。

落語家の役で三津五郎が出てきて話をするがそれもうまい。

長さが気にならない面白さだった。

 

そして埼玉の映画館に行ったのだが、埼玉と千葉は近いと感動。