EL GRECO エル・グレコ展 東京都美術館

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急に桜が開花して、大賑わいの上野は予想以上の混みっぷりで、JRの駅から公園口を
出るのにも大行列だった。おかげでまるで雪のように咲く桜を見ることができたが
大変な混みようだった。
 
それに比べて、エル・グレコ展は予想程度の混みようで安心した。
昔スペインに旅行に行ったときには、油っぽくて興味なかったエル・グレコだが、
最近は少し面白いと思うようになった。
今回も実際楽しめたわけだが、思ったよりもレプリカが多く、それが興をそぐ。
教会などに納めた大画の小さいサイズのレプリカを工房に置き、
顧客に見せて新しい仕事を受注したり、お土産に売ったりしていたらしい。
それぞれの絵はそれぞれ素晴らしいんだろうが、レプリカというだけで
なんだか価値が下がる気がしてしまう。
 
肖像画も面白いものが多かったが、特に「ディエゴ・デ・コバルービアスの肖像」は
若き知識人の修道士の絵だが、柔らかいイケメンで、妙にくつろいだような表情に
惹かれる。もちろん今回の目玉の「無原罪のお宿り」も素晴らしいわけだが。
やはり宗教画はキリスト教の歴史がわかる方がおもしろいよな。