アスクレピオスの恋人

*[本]「アスクレピオスの愛人」林真理子

アスクレピオスの愛人

アスクレピオスの愛人

WHOのメディカルオフィサーの志帆子は仕事もプライベートも充実していた。

ある日別れた彼女の夫が医療裁判を起こす。

後妻が出産時に突然亡くなってしまったからだ。相手の病院は志帆子の現在の愛人でもあった。

 

WHOのメディカルオフィサーというのがそんなに名誉な仕事とは知らなかった。

国連関係は地味でつらい仕事なのかと思っていたが、志帆子は年齢も50近いのに美人で仕事もでき、色気もあり、とてももてる女性で、国際的に活躍する彼女はメディアでも取り上げられているほどだ。

 

あとがきで「平成の白い巨塔を書きませんか」と林真理子は言われたとのことだが、「はて??」と思ったが、医療裁判だからということか。

 

*[本]「もう、忘れたの?」酒井順子

もう、忘れたの?

もう、忘れたの?

本当に彼女は淡々と鋭い観察をしてエッセイを書く。

すごそうに見えないのに、すごいところだと昔から思っていたが健在だ。

 

「態度(だけ)美人という生き方」の章では、ブスに気付いていない女性も世の中におり、彼らが言動を美人のものですごしていると意外にもててしまうというもの。

「美人としての態度を崩さないその態度に『ぶれがない』と憧れる人もでてくる」というのだ。続けられると人間はなんとなくそうなのかなと納得してしまうものだから続けることは大事だ。