- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: ペーパーバック
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映画が話題になったとき、原作の面白さを説く記事を見かけて面白そうと思っていたが、思いがけず友人が貸してくれることになって読んだ。
「ミレニアム」という雑誌を友人と共同経営、執筆する主人公のミカエルは、ある大手企業の経営者にその一族の歴史を書いてほしいと言われる。だが本当の目的は大昔に失踪した一族の女性の行方を探ることだった。
昔の失踪事件を調べるうちに一族のおぞましい歴史がつまびらかになっていく。
リスベット・サランデルはミカエルと一緒に事件を調べていくことになる調査員だが、破天荒で調査の仕方もハッキングなどで大胆だ。
彼女は生い立ちからして孤独で誰のことも信用せず、心を許さずに来ていたが、ミカエルには好意をもってしまう課程も納得がいくようなミカエルのおっとりとしているような、鷹揚な性格だ。
ジャーナリスト特有の正義感とかうるささなどはあるものの、基本的に女性に対して平等というか、変に気負ったところがなく穏やかで飾らないところも、ぼっとしたところもあり、女性がかわいいと感じるタイプの男性だから、もてて当然と思えた。
面白いからと読み始めたものの、前半はなかなか面白くは思えず、少し苦痛に感じていたが、後半には加速度的に面白くなっていった。
映画も見てみたくなった。