「第22回映画祭TAMA CINEMA FORUM」

三島由紀夫と若者たち」を上映し、そのあとに新君と満島真之介のトークショーがあるので参加する。なかなかこじんまりとした市民映画祭という感じで興味深く見た。

トークショウがあるため、若い女性ばかりかと思ったがそうでもなく、中高年の男性や女性もちらほらといた。

新君は大幅に遅刻して来たため、最初は真之介のみで司会の女性とトークを開始、かなり緊張をしていた様子だが、上手にお話をしていた。
30分くらいしてからやっと新君が登場したが、舞台のそででなく、ドアからいきなり入ってきた。(笑)新君の髪はますます伸びていたのでいったいどこまで伸ばすつもりなのかと思ったが、どうやら亡くなった若松監督に伸ばせと言われていたらしく心の整理がつくまでは伸ばしたいのかもしれない。

新君は襟がぼわっとしたジャケットを着ていてなんだか愛らしい。やはり目を伏せた横顔が哀愁があって美しいなと思いながら見たりして。

上映後いつも若松映画はサイン会があるので今日はどうかと思っていたがその様子がないのでと帰ってしまったが本当はあったらしいと後で知ってとても残念。そういえば帰り混雑していた(涙)

若松監督は新君に仕事を選ばずなんでもやれと言ってくれ、そのおかげでいろいろな作品で彼を見れるようになったので感謝したい。若松監督が亡くなった時に弔辞を読んでくれた。目を潤ませ語りかける新君は地味な黒のスーツに胸元の花がコサージュのように清楚ながら美しさを添えて、死者への礼儀をむしろ尽くしてみえ、また彼の優しさや若松監督への思いが伝わりとてもいい弔辞だった。どこかで全文読んでみたいと思った。
若松監督は交通事後でなくなったが、ただ喪失を悲しむだけではなく、事故後にさぞ痛い思いをしたに違いないと思いやれる言葉に意外に感動してしまった。