「国立トレチャコフ美術館蔵 レーピン展」

Bunkamura ザ・ミュージアム
最初のころに並んでいる作品をみて、いまいちはずれ?などと
思ってしまったが、だんだんと好みの肖像画が出てきた。
「皇女ソフィア」などは憎々しげな表情で肖像画にふさわしくなく
興味深い。彼女の衣装は重厚で高価な織物だが、そのざらっと
した肌触りが伝わりそうなリアルな絵だ。
ちらしにも使われている「休息ー妻ヴェーラ・レーピナの肖像」が
やはり素晴らしい。イスに座って居眠りする女性は今にもふと
目を覚ましそうなほどリアル、また彼女の来ている洋服も
またまた写実的で、他の絵でも洋服の布地の描写が本当に
すばらしく目が釘付けになる。
それと細身の男性の肖像画は手が細長くきれいで妙に気になった。