「バーン=ジョーンズ展 装飾と象徴」


三菱1号館美術館でのバーン・ジョーンズ展は新宿駅で
ポスターを見たときから惹かれていたが、今日時間ができたので
ふと思い立ち行ってみたがとてもよくて感動した。


まず三菱1号館美術館自体初めて行ったのだが、とてもシックで
クラッシックな建物で雰囲気がいい。靴音がうるさくなるので
気を付けるようにあちこちにあったのもうなずける。
明るい夏の木漏れ日の中庭の緑も覗けて景色もいい。


神話や寓話の絵が多いのだが、笑顔いっぱいのものよりも、
憂い顔が多いせいか深みと共感を呼び、心ひかれた。


「慈悲深き騎士」は身内を殺された敵に命乞いをされ助けてしまった騎士が
お祈りをささげていると、身をかがめたキリストが、肩を抱いてキスをすると
いうシーンを描いているが、とても官能的で目が離せない。


写実的な絵は美しいが、そうでない線の少ない絵もとても面白い。
「波を鎮めるキリスト」は太い線だけで単純に描かれているものの
迫力もあり、すばらしい。


ギリシャ神話やチョーサー、ピグマリオンなど物語が読みたくなった。