「翁 秘帖 源氏物語」 夢枕獏


葵上が六条の御息所に取りつかれるところがモチーフになったおり、
憑りついた怨霊を源氏と蘆屋道満が探し始める。
それが古代史を巡る旅という感じで、いろいろな怨霊や鬼、伝説などの
説明が多々入る。
源氏はおっとりとした性格で、でも度胸もあり、好ましいので
このキャラで連作してほしいが、お話としてはいつもの陰陽師の方が
物語性があって面白かった。