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メリル・ストリープのそっくりぶりが超話題で、それだけが見どころで
あまりストーリーはないとどこかに書いてあった気がするが、
私はとても面白かった。
基本晩年のサッチャーが回想するという内容なのだが、
アルツハイマーの彼女の妄想と回想が入り混じる。
晩年に重きを置いているが、私としては政治家時代の内容を
もっと見てみたかった。彼女が権力の階段を上っていくさまも
その時代の英国の事件も裏舞台を見るようで面白いし、
やはり女性である彼女が頂点に立つのは本当に大変だったと思うし
誇らしく思う。
そんな彼女を首相にしようと協力してくれていた議員が
IRAのテロで殺されたり、自身もブライトンのホテルでテロにあったり、
本当に強くないとやっていけない。
サッチャーの若い頃、旦那さん役のデニスはとても魅力的だ。
いろいろなことを面白がり、彼女が政治に生きたいということも
理解してくれて器の大きさを感じた。
サッチャーも若い頃より、中年、壮年になったほうがむしろ美しいのがうれしい。
老人になっても、口紅をきれいに塗って、美しいスーツにネックレスをして
きれいにしている。老人が身ぎれいにしているのをみるのはうれしい。
女性が怒るとキンキンしている、ヒステリーなどと言われがちなのは
いつも一緒だな。どうしたらうまく怒ったり叱ったりできるのだろうか？
