「わたしの彼氏」 青山七恵

わたしの彼氏

わたしの彼氏


ハンサムでおっとりしている鮎太郎は、美人で気が強くしっかりものの
姉たちに幼いころからいじめられたり、かわいがられたりしていた。

ある日姉のゆり子が自伝を書くから口述筆記をするバイトを探せと
鮎太郎に言ってくる。コドリさんという公民館で働く、
大変地味な女性が採用され、鮎太郎も現場に付き合っているうちに・・・

ハンサムで性格もいいのに、なぜかDVにあったり、お金を貢ぐはめに
なったりして、鮎太郎の恋はうまくいかない。
その彼の恋愛遍歴と友人関係を描く。


ハンサムな太郎は見られることに慣れているから、
「向けられた視線を折り返す面倒をしない。」というのがいかにも
もてる男の子といった感じ。こういうさり気ない表現が上手だなと思った。