- 作者: 大島真寿美
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2011/02/09
- メディア: 単行本
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ベネチアにある「ピエタ」という擁護施設では、音楽の才能がある子を集め
英才教育をして演奏活動をしては寄付や運営費を集めていた。
そこで拾われたエミリアは大人になり現在は運営にかかわる裏方だ。
同じくピエタで育ったバイオリンの天才アンネッタは音楽の教育にかかわっている。
昔から深い縁のあったビバルディ先生がウイーンで客死したと聞いて・・・
ビバルディ先生というのは大作曲家のビバルディとは名前だけが一緒なのかと
思っていたが、最後に参考文献でビバルディのことも出てきたので
事実に脚色しているのだろうか?
ピエタも本当にあった施設なのだろうか?
コルティジャーナ(高級娼婦)のクラウディアさんという人が出てくるが
彼女は教養も深く、美しく、そして世の道理もわかっている完璧な人。
読みながら、モニカ・ベルッチを想像、とすると地味目な女の子の
エミリアはキーラ・ナイトレイか?
読んでいたら無性に須賀敦子の本がとても読みたくなった。
彼女の本は何がどうすごいのか言えないのだが、たいそう魅力的だ。