「香り展 かぐわしき名宝」 東京芸術大学大学美術館


初日に行ったので混みあっているかもと思ったがそうでもない。
この美術館はいつもゆったりと見られることが多いので気に入っている。

丁度桜が満開の季節で、昼間から上野は人がいっぱいだ。
美術館へ向かう途中、道の奥に和風建築の立派な木造の門が見え、
そこに桜吹雪が掛かっているのが見て、美しさにはっとする。
やはり桜は和風建築と合うな〜。
この美術館へは少し歩くのだが、その散歩道も綺麗で気持ちがいい。


香の道具や日本画、仏像、香木などが展示してある。
香はその香りを記号で表すが、それぞれに源氏の巻の名前がついていたり
して風雅だ。それにしても、この香りをかぐというのは
はじめはよくてもだんだんと鼻がばかになってわからなくなると
思うのだが、それはどうしているのだろうかとふと思った。


日本画も香りにちなむものが展示されており、綺麗で
見ていて楽しい。
松園も中国唐時代の美女でいい香りがしたという伝説の楚蓮香を
描いているが、体からいい香りがした人というのは
他の作品にもちらちらと出てきた(源氏でも)ので
そういう人はいるのだろう。