- 作者: ハワード・S・ダンフォード
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/12/07
- メディア: 単行本
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以前にNHKであったわかりやすい経済学の番組で言っていた
内容とかなりかぶっていたので復習できた。
「現状維持バイアス」では、新しい環境が今よりよい(利得)より
今より悪い(損失)を重大に考え、それを回避しようとする気持ちが
強く働き、好ましくもない環境の現状でもがまんちがちとのこと。
なにしろ損失と利得が同じ規模の場合は
利得よりも損失を2.25倍程度重く受け止める傾向があるそうだ。
だから、
「節電すると年間3万節約できる」というよりも
「節約しないと年間3万損をする」というほうがみんなに響く。
はじめの状態をそのまま受け入れる傾向を人はもっており
それを「初期値効果」というらしいが、さらに、
「現状維持バイアス」が働き、さらに人は自分が保有しているものは
価値を高く見積もる傾向がある。
こんなにもいろいろな理由で人間は変われない、現状を変えたくないのだと
改めて知る。
また、選択技では人は極端より真ん中を好むので、真ん中の値段や
商品が売れるらしいのだが、選択技が二つだと迷い、
3つだとひとつを選ぶが、増えすぎると選択麻痺で選ばなくなると
いうのも、確かにと納得。