- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2006/09/15
- メディア: 単行本
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この話は三菱自動車の話がモチーフになっているのだろうか?
小さな運送会社が脱輪事故を起こし、近くを歩いていた女性を殺してしまう。
その車製造会社は、運送会社の整備不良が原因と突っぱねるが
どうしても納得がいかない赤松は独自に調査をして、大会社と戦う決意をする。
目線は一貫して赤松の孤軍奮闘、そして周りを取り巻く人々のいろいろな思惑を
描くのだが、それぞれの立場立場の考えが面白い。
大きな車製造メーカーで働く沢田は、上昇志向もあり、自己中心的でもある。
彼は物語でとても大きな鍵を握ることになるのだが、彼ももともとは
正義感なんかではなく、他派閥を追いやる、自分がしたい仕事をするために
動き出す。いけ好かない奴なのだが、彼の奥さんはとても頼りになり
人間として信頼できる人なのが、読んでいて救われるし
そんな彼女と結婚した沢田に共感できたりする。
たしかドラマ化されたようなと思い、ツタヤで見たら、ありました。
沢田は田辺誠一、ふむふむ、そして赤松はなんと仲村トオル!
もっともっさりとした中年のおっさんを想像していたから驚く。
でも見てみたくなった。