「金閣寺の燃やし方」 酒井順子

金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)

金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)


三島由紀夫の「金閣寺」は読んだが、水上勉も同じモチーフで
本を書いており、「金閣炎上」では三島とは違った視点で描く。
水上本人も子供の頃は金閣を燃やしたお坊さんと同じような境遇で
貧しく、寺に預けられ、裏日本のうらぶれた雰囲気が常に感じられる。
また「五番街夕霧楼」も映画になった任侠物程度に思っていたが
実はこの金閣を燃やした事件がモチーフになっているというのも
驚きだった。
水上作品は読んだ事がなかったのだが、面白いのだろうか?