「モネとジヴェルニーの画家たち」 Bunkamuraザ・ミュージアム


平日だったし、空き空きかもと思っていたが、思ったよりもずっと盛況。

ジヴェルニーに住んで芸術活動をした画家達の作品が多く並んでいる
のだが、こんなにもアメリカ人が住んでいたとは驚きだった。

彼らの描く自然は美しいが、なんとなく自分で描いた絵のような
物足りなさが作品にはある。
その中で突然モネの「赤とピンクの芥子」という静物画が目を惹く。
なんてことはない花の絵なのだが、釘付けになってしまった。
「ジヴェルニーの冬」も寒々としたうらびれた雪景色に物語を感じる。
「草原の夕暮れ、ジヴェルニー」という作品は草原の中に女性が
たたずんでいる絵なのだが、これも空気に太陽が反射してきらきらと
輝いているようにも角度によって見える。
「積みわら(日没)」もわらの絵には興味がなかった私だが
わらを逆光がふちどりなんともいえない柔らかさを感じ美しい。


それ以外ではジョン・レスリー・ブレックの「ジヴェルニーの庭」という
作品がよかった。


ジヴェルニーの写真があったが、現在でもあんなに美しいままに
自然が残っているのだろうか。