「チーズと塩と豆と」 

チーズと塩と豆と

チーズと塩と豆と


ヨーロッパの田舎を旅した作家4人の食をモチーフに描いた短編集。
角田光代井上荒野森絵都江國香織の4人は私的には好きな作家だったので
興味はあったが、NHKで彼らの旅の様子を映像で流していたのが
読むきっかけだった。

江國香織の「アレンデージョ」はARATA君が語りをしており、
しかも彼の読んだドラマもゲイの男性二人が田舎を訪れる話なのだが
宿を営む一家にもストーリーがあり、ちょっとほろ苦くていい話を
麗しい声で聞けてすっかり気に入ってしまった。
江國香織の文章も美しくとてもよかったのだが、テレビで見たのと
少し内容が違っていた。
他の人のお話もそれぞれにノスタルジックでいい話だったので
映像の方も見てみたかった。また再放送してくれないだろうか?