「『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために」

「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために

「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために


先日バイバイ、ブラックバードを読んだので、これにも興味を持った。
太宰治の絶筆になった「グッド・バイ」が収められており、どんな話かと思ったが
確かに伊坂作品のモチーフになったというのは分かる内容だった。
こちらも若い男が田舎から妻子を呼び寄せるに当たり、身辺整理をするために
知り合いの女性に付き合ったもらい、女性達にお別れを言うというもの。
そしてその女性が一見綺麗な女性なのだが、したたかで、強欲で強い一筋縄ではいかない。
絶筆というので当然なのだが、話は唐突に終わっている。
でもこれはこれで余韻を残してありなのかもとも思う。