「フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて」

bunkamura ザ・ミュージアム
この展覧会には興味がなかったのだが、日曜美術館でちらっと出展の
雪景色の絵を見たら俄然見たくなって急遽行くことにした。
幸い安い切符も手に入ってよかった。

フランダースの光というだけあって、明るく美しい色の多用された印象派的な絵画が
多くあるのだが、私が惹かれたのは暗い絵ばかりだった気がする。


サードレールの「冬の果樹園」や「冬景色」はしばらく見入ってしまう。
その静寂やうらぶれた淋しい風景に吸い込まれる。


アルベール・セルヴァースの「聖なる夕べ」はほぼ暗闇でその中に小船と2人の
人間がぼんやりと浮かんでいる。2人は聖人だったか、頭の周りにうっすらと
金色の光が取り巻いていた。すごく平坦で一見稚拙に見える絵で
やたらと暗い上にぼんやりとした絵なのでよく見えないのだがしばらく
見つめ、その後も振り返っては見てしまうほど魅了された。


エミール・クラウスの「陽光館(ゾンヌスヘイン)」も光の加減が絶妙で
ひなびたなんともいえない懐かしさと寂しさを感じさせる。

レオン・ド・スメットの「室内あるいは恋人たち」は風景画や農夫を描いた絵の中では
異色で、室内でキスをする恋人同士を描いたものだが、新鮮で目を惹く。
「桃色のハーモニー」は全体にピンクで覆われた色調の中、女性がベッドで
しどけなくくつろいでいる様子が描かれているのだが、ピンクがかった肌が露出していて
ルノアールの絵のような明るい美しさと、色調の美しさ、そして官能的でもあり
気に入った絵の一つだった。


コンスタン・ペルメークの「家畜小屋」はそのまま家畜とその小屋が暗い色調で
描かれているのだが、これも一見なんの技巧もないような絵だが
面白く見た。


帰りにTSUTAYAを横切ったら、思わず稲垣潤一のデュエットカバー集の
試聴がありつい聞き入ってしまった。JUJUのカバーにも興味あるし
気付くとカバーばかり買ったり聞いたりしていて、ぜんぜん新しい曲を
聞いていないのではと勝手に危機感を自分で募らせた。
そして「異邦人」や「シルエットロマンス」はやはり名曲と思う。
龍馬伝のDVDの宣伝で大きな福山君の看板もあり、やはり彼はかっこいいなと見る。
でも最近の龍馬伝には魅力を感じないんだよな。
武市さんがいなくなったので、南朋ちゃんファンの私はそれだけで減点だが
はじめのころはすごく愛らしくて魅力的に見えた龍馬が最近はそう見えないのだ。
なんでだろう。


そういえば最近ニコ動で武市動画を見ていたら、その下の宣伝がなぜかチャロに
なっていて、しかもそれを見て買っている人がいた(笑)
せめて龍馬伝のDVDにしてあげて〜。