- 作者: 今野敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: 単行本
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警視庁捜査一課に配属になって一年の宇田川はひさしぶりに同期の蘇我に
エレベーターの前でばったりと会う。
蘇我はぼっとしたところがあるガツガツしていない男だったが
彼の方が先に公安にひっぱられ出世してしまい宇田川は嫉妬を感じていた。
昔はよく飲みに行ったりする仲だったが、最近は疎遠になっていた。
自分もとうとう捜査一課に配属になり、肩を並べられたと思っていた矢先だったので
ひさしぶりに飲みに行く約束をする。
宇田川がある日大きなヤクザの抗争事件を追っているときに
たまたま銃撃されその場に居合わせた蘇我に助けられた。
そんな場所に偶然居合わせるのもおかしいとは思っていたが
近くに行きつけのスペインレストランがあり来ていたという。
その直後蘇我は理由不明のまま懲戒免職になる。
蘇我の意味不明な懲戒免職、ヤクザの抗争事件、殺人事件、右翼の大物。
捜査をしながら追ううちに、恐ろしい確信に宇田川は触れていく。
おもしろかったな〜。
きっとこういう世界はあるんだろうなと思う。
蘇我がぼんやりとした印象ながら公安で潜入捜査をするようなギャップもまたいい。
この宇田川、蘇我シリーズが続くならまた読んでみたいな。
今野先生お願いします。