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「マレーヒルの幻影」 本多劇場

本多劇場には初めて行った。もっとモダンな劇場かと思ったが
意外にも小さくてそして古い劇場なので驚いた。
駅から近いので便利だ。帰りも人が流れる方にむやみについていったら
駅の前に出てラッキーだ。


作品は岩松了の作・演出なので、もうちょっとわかりにくいものかと
心構えしていたが、思ったよりわかりやすいストーリーでよかった。
あまり予備知識もないまま見に行ったが、途中そういえばギャツビーの話が
下敷きになっていたようなことを思いだし、ちょっと哀しいラストに
心の準備をする。


ARATAくん扮するソトオカはアメリカで成功している実業家だが
昔の恋人三枝子(麻生久美子)を今も忘れることができない。
彼女がいつか現れるかも淡い期待をして、自分の家で日本人達を集めて
毎週パーティをしている。ソトオカの右腕のキタ、アメリカで成功できないタナカ(荒川良々
彼の恋人スージー(市川実和子)、そして突然やってきたフジオ(松重豊
ある日三枝子と再会したソトオカは・・


まずはARATA君の声が意外に通っていて驚く。雑誌で岩松さんに「ARATAが小さな声で舞台に立つのが
見たい」と昔彼は言われたらしいが、ARATA君といえば小さな声が代名詞な位(笑)なので。
でもやはり彼の美しい声は小さな声で発生されるときにもっと美しく響く気がする。
激高するセリフを言ったりどなったりするようなシーンだと声が割れるし、聞き取りづらくなるので
静かに話しをしているシーンに心惹かれる。
その一方で麻生さんがなんだかダミ声でちょっと残念。彼女の普段の声も高くはないし
いつもどおりといえばそうなのだが、美しさが半減するような淋しい感じがした。


アメリカが舞台で、俳優にもアメリカ人の役がいるので、セリフも英語のものが
ごく普通にでてきてやり取りしている。特にそれを訳すことなく進んでいくのでちょっと驚く。
もちろん大切なセリフはわかるように日本語で説明の入るものが入るが
英語のぜんぜん分からない人にはちょっと大変だろう。


ARATA君はきれい目スーツ姿が多くて、眼福。彼はあんなファッション個人的には
好きではないのだろうが、あういう服が彼は似合うんだよな。
そして彼の頭が小さくて華奢に感じるほどだった。
松重さんも長身だが、出演者がみな背が高いためかさほど巨大には感じなかった。
市川さんはスカートから伸びた脚がとても美しい。脚の輪郭に陰ができる程度の
薄い色の黒のストッキングって綺麗だなと再認識。
キタ役の三宅弘城は安定感のある演技で見ていて安心させられた。
後でパンフレットを見たらグループ魂の人と聞いて驚く。


ロビーには出演者に向けられた花がたくさん飾られている。
朋ちゃんからも麻生さん、松重さん、良々、岩松さんに花が来ていた。
是枝さんもArata君と岩松さんに別々に花が贈られていた。
こういうのを見て回るのも面白い。
百合の花が多いのか、扉を閉めていても百合の香りが客席まで
ほのかに香ることがあった。


カーテンコールで引き上げるときに小さくお辞儀をもう一度したARATA君萌え。


帰りに寄ったカフェではビートルズの初期の曲が流れていた。
Till there was youという曲で、大好きな曲だ。
この曲はポールの歌声も優しく聞いていてとても穏やかに嬉しくなる。
このイメージはARATA君から得られるものとも重なる。
どうやら次々と流れるのも初期のビートルズで、私はやはり初期の作品が
好きなのだと自覚する。
懐かしくなってipodbeatlesの曲リストをチェックしたがあいにくとこの曲は
入っていない。あれ〜!? 他の初期の曲は入っているのにな・・残念。
買っちゃおうかな。