- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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書いてあることはなんとなくよく知られたような内容だったが
ところどころ気になるところがあった。
*他人の脳をコントロールしようとしてはいけない。
StingのSet them freeに書いてあることと一緒だ。
失恋したときに、自分のここがわるかったんじゃないか、
直せばまたもとに戻れるんじゃないかと思っても思い通りにはいかない。
*世の中のすべてのことにおいて効率を求めていいが、
人間関係だけは効率を考えてはいかない。
確かに人間関係は効率じゃない
*何かを得るためには何かを失う。つまり何かを失っているときは
必ず何かを得ているということ。
これには希望を見出したが、失いっぱなしってこともたまにはありそうだが・・
*相手と同じしぐさを繰り返していると、共通回路が働き自然に
好感を持つようになる。
これを読んだとき、David BowieのBlue jeanのPVを見たとき
ステージ上のBowie扮するScreaming Lord Bylon(だったか?)というアーティストが
歌い踊るのを、観客達は彼の踊りを真似して一斉に踊っていたというのを
思い出した。これに限らずステージの上のアイドルや歌手達の真似をする観客達は
こういう心理が働いているのだろうか。
*イギリスには「マグナカルタ」以外の憲法はなく、非成文憲法の国では
コモンセンスが憲法代わりの指針
何が驚いたっていまだにマグナカルタが唯一の憲法となっているイギリス!!
この本で一番驚いた。
茂木さんは以前ケンブリッジにいたことがあるらしく、そのときに
知った英国紳士についても書いてあるのだが、「英国紳士とは忍耐」とあって
それも面白かった。コモンセンスを身に着けるために、イギリス人は
グランドツアーに出たという話は「なるほど」と思った。
「長所は欠点のすぐそばにある」
「恋愛力を高めるためにメタ認知能力(自分を客観的に見る能力)をつけるには
ブログをつけて自分を振り返り、なおかつ客観的に書く、また他人と会話をする」
でも結局、恋愛力とは人間力。
それを高めるには人生に正面から向き合い、いろいろな経験をすること。
つまりめんどくさがらずに生きるということね。
それが難しいわけだが・・