「紳士の小道具」板坂元

紳士の小道具 (Shotor Library)

紳士の小道具 (Shotor Library)


「ハゲタカ」以来、男性ファッションにも興味を持ったので借りてみた。


「ハゲタカ」で鷲津さんのポケットチーフがスクエアからスリーポイントに変わっていて
そのことをどこかのサイトで見て、チーフひとつにもいろいろとあるのだろうかと
思ったが、著者曰く、男性はあまり装身過多は野暮だという。
かつて東京サミットでも欧州組は誰もポケットチーフをしていなかったとか、
カフリンクスも金か銀のシンプルなものかアンティークがいいとか。

シャツも年を取ったら、首を隠すために襟の高いものになるとか、
ネクタイの長さもベルトの長さにする(欧州大陸)とか、ジッパーに2.5センチかける(英国)とか
サスペンダーはズボンの折り目やシルエットを綺麗に保ち、
ブルックスブラザーズのズポンにはサスペンダー用のボタンがついているとか
「へ〜」って思う楽しいことが書いてある。


背広の袖のボタンは掛けはずしできるものが本物、ボタンはクロスステッチ
とめてあるのが上等とか、シャツは袖口と袖の縫い合わせ部分にちゃんとギャザーが
あるのがいいもの、背中のヨークの中央に縦の縫い合わせがあるといっそうエレガント
(左右の肩が微妙に違うのでよりフィットするらしい)などなd
ポイントがいっぱいあるらしい。


ストライプ柄のスーツは襟の切り替えのストライプがそろっているのがいいらしいが
それもやたらと気に成るようになった。
またネクタイにdimpleを作るのが最近のやりかたらしいのだが
そういえばネクタイも印象が違うのがなぜなのかわからなかったのだが
そうか、dimpleか!


「ハゲタカ」では古谷社長がいつもびしっとスーツを着こなしていてかっこいい。
芝野さんもかっこいいのだが、鷲津さんのネクタイはなんだか気に成っていた。
その違和感かと思った。


著者がワイシャツをアメリカの老舗にオーダーメードするところは
読んでいても一緒にワクワクして、男性がうらやましくなる。


でもつまるところおしゃれとはがんばり過ぎないことらしい。
特に男性はそのほうがかっこいいようだ。