「エンロン」


とても面白かった。
優れたドキュメンタリー番組を見ているような感じだった。


エンロンは一時は時代の寵児で、破産したときは驚いたが
その背景や理由は当時はよくわからず、でも興味を惹かれていた。


キーワードやキーとなるセリフごとにチャプターが分けられ
それぞれに効果的な音楽がちりばめられていたのも面白かった。


smartest guyがどんな風に暴走していくのかが如実に描かれていたし
砂上の楼閣が崩れ手の施しようがない様もリアルで怖かった。


幹部社員の一人が自殺をしてしまうシーンから映画はスタートするのだが
アメリカでも企業不祥事で自殺する人がいるのだなとちょっと不思議に思う。
カリフォルニアの電力不足騒ぎに関してもこの映画で描かれていたが
あの当時はただ電力の自由化が問題であんなことになっているという知識しか
なかったが、映画を見たらエンロンの絡みをもっと知りたくなった。


次々と大きな会社がエンロン絡みの不正に手を染めていくのが
やはり小さな嘘はばれるが、大きな嘘はばれにくいというのを地で行っているのか?


一度流し見しただけでは理解できないところもあったが、とても面白い映画だった。