- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/08/10
- メディア: 文庫
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傷害致死罪で服役後保護観察中の三上のもとに
刑務官の南郷から、犯行時の記憶をなくしたまま
死刑の確定している青年の冤罪を晴らすべく
調査に協力して欲しいと言われる。
かつてした死刑執行による心の闇を抱えたまま
今回の冤罪事件で再生を図る南郷と
一緒に働く三上にも心に抱える闇があった。
手がかりは死刑囚の脳裏に浮かんだ「階段」のみの
絶望的な状況から少しずつ真実に近づく二人だったが。
なかなか展開もスリリングでどんでん返しもあり
とても面白かった。
死刑というものについても、日本の司法制度に関しても
考えさせられた。