「連鎖」 真保裕一

連鎖 (講談社文庫)

連鎖 (講談社文庫)


チェルノブイリ原発事故による放射能汚染された食品が
ヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた。
厚生省の元食品衛生監視員として、汚染食品の
横流しの真相究明に乗り出した羽川にやがて死の脅迫が・・


羽川の親友だった竹脇はジャーナリストで
汚染食品を追っていた。そして彼は学生時代羽川の恋人だった
女性枝里子と結婚して以来羽川との交流はなくなっていたのだが、
あるとき枝里子と羽川の浮気直後に泥酔で車にのり海に突っ込み重症に。
この3人に人間関係もからませながら、食品偽装の実態を暴いていく。


それにしても割りと大きな会社でもこんな偽装とか
やっているのだろうかと不信に思う。
最近でもテレビやニュースで食品偽装が報道されたりすることが
多いが、きっといたちごっこなんだろうな。


主人公羽川はユーモアがあり、張り詰めた話で
ところどころいい感じに抜け感がありよかった。