「成功する人の『甘え力』」 和田秀樹

成功する人の「甘え力」

成功する人の「甘え力」


そういえば、以前「甘えの構造」も読んだことがあるなと
ぼんやり思い出したが、内容はいまいち思い出せなかった。


この本ではビジネスでも人間関係でも「甘え」が
コミュニケーションに必須だと説いている。
甘えとは心理的ギブアンドテイクで、頼られている方も
そのことにより自己愛が満たされる。


「鏡自己対象機能」とは、相手が何かしたとき
褒めたり注目したりすることで、相手の自己愛を満たすので大切。
「理想化自己対象機能」とは、不安なときや落ち込んでいるときに
「大丈夫」と慰めたりすることなのだが、信頼する人に慰められるのが肝。

こうしたことが、甘え、甘やかすことなのだが
相手に共感しないとうまくいかない、そのトレーニング方法としては
相手の立場に身を置いて、その状態や感情を想像する癖をつけていくと
磨かれるらしい。


夫婦で夫が浮気をするケースで、関係性てきに妻が母的存在になってくるから
秘密を持とうとする。ばれても母親は許してくれるが
妻は母ではないので、甘えが機能しないみたいなことが書いてありちょっと納得。


GOOD LOSERに関しても記載がある。
勝負ではgood loserになることがとても大切で
自分が負けても相手をたたえ、自分が勝ったら相手を評価する。
それにより、今後いい関係が築ける。
そういえば、アメリカは特にその傾向がある。
大統領選挙でも、負けた途端に相手に協力すると言うし
勝ったほうも、相手をたたえているし、
スポーツでもそうだ。
負けてもgood loserとなり、次の機会を狙えという。
小泉元首相も何回も総裁選で負けたが彼はグッドルーザーだったそうだ。