「拍手のルール 秘伝クラシック観賞術」 茂木大輔

拍手のルール―秘伝クラシック鑑賞術

拍手のルール―秘伝クラシック鑑賞術


今年に書かれたオーボエ奏者のもぎぎ(茂木さん)のエッセイ。
彼は何作か著作があり、面白そうなので興味はあったのだが
なかなか読むチャンスがなかった。


今回はクラシックについて分かりやすく楽しく解説されていて面白い。
特に拍手に関しての話は興味深く読んだ。
それ以外にも「ソナチネ」は左手はチャチャチャという音を刻み
右手のほとんどが音階を上下しているとか、
クラシックはスコアを見ながら聞くと面白いなどが参考になった。


彼は指揮もするらしく、偉大な指揮者はどんなにオーケストラを
すばらしく導くかとか、指揮の技術についても面白い。
テンポ、音量、バランス、変化、始まり方、終わり方をまとめる
ためにも指揮者は重要というのは理解できるし、
指揮の勉強法とかは(ピアノ二台で練習するとか、アナリーゼとか)
色々とあるが、のだめでおなじみだったので、そのままだ〜と
ある意味感動。


文も緩くて面白おかしく進んでいくので楽しい。


彼がそうとは知らずに美しい曲と感動していたという
マーラーの交響曲4番をちゃんと聞いてみたいと思った。


ベートーベンの交響曲7番は当時は大ヒットだったのに
現代日本においては忘れ去られた存在だったにもかかわらず
のだめのおかげで大ヒットとあり、のだめのすごさを
感じる。