「西の魔女が死んだ」


中学生になったばかりのまいは登校拒否になってしまう。
母親は田舎に住む祖母のもとに預けることにする。
魔女の血筋を引くという祖母との生活は早寝早起きや
きちんと食事をするといった基本的なもの。
そしてまいの魔女修行が始まる。


朋ちゃんが出ているからと見に行くことにした。
サイトに載っているめがねのパパ素敵だったし。
そしてジブリ的優等生作品で少女の成長物語と
思っていたのだが、思いがけず最後は祖母とまいの間に
溝が生まれたりしてちょっと哀しい場面があり驚く。


まいが近くに住む怖くて汚いオヤジを嫌悪するのは
すごくよくわかるし、学校で女の子同士のグループに
入ってうまく立ち回らなければならない心労もわかる。
おばあちゃんとまいが心を寄り合わせていくさまは
とても安心したのだが、あんなことになり胸が塞ぐ。


映画は全般的に絵も綺麗だし楽しめたが
時々唐突に映像が挿入されるところがありそれは違和感を感じる。
そして「おばあちゃん大好き」というまいに答えて
“I know”と答えるおばあちゃんはとても素敵だとCMを見て
思っていたのだが、著者の梨木さんにとっても思い出のセリフと知って
自然に言えてないように感じるI knowがあってそれはちょっと残念だった。


朋ちゃんはやさしいパパ役でかわいかった。
まいちゃんを抱きしめるシーンはこっぱずかしかったという彼の
インタビューを思い出し、ぎこちなさを感じて一緒に恥ずかしがる私だった。