「ラ・フォル・ジュルネ 熱狂の日音楽祭2008」


今回のテーマは「シューベルト*1とウィーン」
年々混んできている気がするのは、だんだんと浸透してきたのだろうか?
去年よりも、よりチケットが取れなくなってきている。
思ったコンサートの切符は発売当日なのに売り切れだったり(涙)


去年はもっと勉強してくればよかったと思ったが
今回も予習もなく行ってしまったが、現場でチラシをもらい
どんな催しがあるのかちらちらとチェック。
有料のコンサートはホールでやるのでいいのだが
無料のものなどはあちこちでやっており地図がないと本当に迷う。
去年と同じところでやるとは限らないようなので
毎年地図はもらったほうがいいようだ。


今回行ったコンサートはA hallでの
ベトナム国立交響楽団(指揮:本名徹次)による
モーツァルト交響曲第40番ト短調K.550
シューベルト交響曲第5番変ロ長調D485

たった1500円でステージにとても近い席で取れて感動。
女性団員は色とりどりのアオザイで綺麗だ。
この二曲は似ているらしくモーツァルトがお手本らしいのだが
シューベルトの曲の方が聞きなれているせいか完成度が高い気がする。


今日はあいにくの雨で、天気予報よりも回復が遅くいつまでも
ぐずぐずと降っている。晴れたら、外のたくさんある屋台で
食べものとビールとかでも食べたら気持ちよかったと思うのに
残念だった。*2食事は敷地内のレストランで食べることに。


食後はチェロのマスタークラスを聞きに行く。
14時半からのクラスだったが、15分くらい前に行ったら
立ち見で見ることができた。
先生はアンリ・ドマルケットで曲はシューベルト
「アルペッジョーネ・ソナタ」という本来は
アルペッジョーネという楽器用に書かれたものらしいが
チェロで聞くとちょっと落ち着きも出てとても美しくて感動。
ちゃんとピアノの伴奏もついていて(スタインウェイ!)
立派なコンサートの様相だ。
生徒の東芸大の学生さんが弾きながら大きく呼吸するのが
すごく響いて気になったのだが、コンサートでは
気付かないだけでみんなあんなに大きく息を吸ったり吐いたり
しているのだろうか?
次のリサイタルの時間があるのであいにくと途中で抜けるが
とても面白かった。


次はシューベルトのピアノ連弾シリーズ。
クリスティン・イヴァルディとジャン・クロード・ペヌティエによる
大ソナタ変ロ長調D617,ソナタハ長調「大二重奏曲」D812の2曲。
今回はホールDなのだがフリーシーティグだった。
結構なお年に見える二人だったが、力強いピアノ演奏だった。
途中譜めくりのタイミングがあわず、「まだだ!」とジェスチャーがあった。


その後またマスタークラスの見学に行くが、
今回はピアノクラスだったのだが、20分前にはもう立ち見さえも
定員オーバーとかで、誰か途中退席したら一人また入れるという。
時間によってこんなに混んでいるのか、ピアノだからか?
しばらく並んで待ってみたがらちが明かないので諦める。


売店で買い物していたら、グラーベン広場の無料コンサートの「未完成」が
聞こえてきたり、反対側からバイオリンとピアノの生演奏が美しく響いたり・・
最後に外のミュージックキオスクで始まったシャニ・ディリュカの
ピアノ演奏を白ワインをチロチロと飲みながら聴いて帰る。


でもどこに行ってもすごい人、人、人!
特に無料のイベントはずいぶんと前から待たないと見れないことも
多くて、かなり時間が取られるので、それが無駄と感じるなら
有料コンサートのハシゴのほうが楽しめる。
まあ、そのコンサートもなかなか人気でチケット取るのが思いがけず
大変だったりするわけだが。

*1:彼はサリエリにピアノを習っていたらしい

*2:クーポンつきのグルメ案内もチラシを配っていた