「譜めくりの女」


コンセルヴァトワールの実技試験にかけていた少女メラニーは
審査員で人気ピアニストのアリアーヌの心無い行為にペースを
乱され、演奏を大失敗してその後ピアノは封印する。
数年後彼女はアリアーヌの家にベビーシッターとして入るが
アリアーヌは譜めくりも探しており、たまたまメラニーと
とても相性があい、そのままお願いすることに。
数年前の交通事故で神経が過敏になり自信をなくしていた
アリアーヌだったが、メラニーがいると安心して弾けるようで
コンサートでも成功する。


どんどんとメラニーに依存していくアリアーヌだったが、
メラニーはある計画を心に持って機会を待っていた。


怖い映画だった。
彼女はアリアーヌへの復讐のために、息子や三重奏の仲間にまで
ひどい目にあわせたりしているし、そもそも復讐心が
あそこまで持続していけるというその心も強すぎる。
そもそもコンセルヴァトワールに失敗しても、他にピアノを
続けていく方法はあるはずだったし、試験でも
あそこまで根こそぎピアノから注意を削がれる本人もどうかと・・


ピアノの演奏は美しく、何の曲だったのかあとでサントラでも
見てみたいと思った。
息子が使っているメトロノームが私の知っているカチカチという
振り子状のではなく、まるでダイバーズウォッチみたいな今風なもので
驚く。今はみんなあんななの?


メラニーが母親に電話しているシーンで手元にあった雑誌が
アニメ系だったのが、やはりフランスでは流行っているのねと
「のだめ」を思い出した。