「横山大観 没後50年 新たなる伝説へ」

新国立美術館

以前何回か新国立美術館に来たときは、意外に混んでなかったので
週末ということでちょっとびびったが、行ってみることにした。
待ちはなかったが、入るや押すな押すなの大盛況に後悔したが、
だんだんと中に入るにつれて、見やすくなって安心した。
(私が帰る頃には入場規制をしていてびっくり)


たくさんの面白い作品があってとても楽しめる展覧会だ。
アメリカに一年行っていたことがあるというのはびっくりで、
ちょっと洋画風の作品も展示があって興味深い。


水墨画のような絵も多く、滝の水音が聞こえそうなものもある。
近くに寄ると着物の柄にも凝っていて面白い。
今回見ていて思ったが、私は白黒のみの絵の方により興味を抱き、
富士山が写っているものはなんだかとたんに興味を削がれた。


「柳蔭」は金屏風にまるでルノアールの絵のような鮮やかで明るい
緑色の柳が美しく、その下で居眠りをする人間と馬が穏やかさそ添える。

「洛中洛外雨十題 三条大橋雨」は物語性がある。

「雨後」は雨の後の立ち上るもあっとした湿気を感じる。

愛宕路」は紅葉の赤がとても鮮やかで美しい。

「飛泉」はこれまた滝の絵だが、水しぶきが霧のようになっている
質感を感じるほどだ。写実的ではなかったりする水の絵なのに
むしろリアルに感じる。

「四時山水」は巻き絵に四季の風景が流れるように描かれている。
これは色が指されておりこれはこれで美しいのだが、
なんといっても「生々流転」のすばらしさは圧巻だった。
岩から染み出た水がやがて小川になり、やがては海へというような展開で
途中人間の営みや山や川べりなどが描かれている。
新聞などで紹介されていたときには興味も抱かなかったが
実物を見てみると大変な迫力で、すごく訴えてくるものがある。
たまに歌舞伎を見ているときにも感じるが、大昔の世界に入っていける感じがして
なんだか静寂の世界の孤独と懐かしさに包まれていく。

楽しかった〜。


その後ミッドタウンで石鹸とアロマキャンドルとパンを買った。
家に帰ってレシートを見たら、石鹸が一個で2000円近くしている!
パンも気付くとやたらと高いものを買って家に帰ってから
びっくりすることがある私。
ちゃんと値段見て買う癖をつけなければ!