「クリスマス・イン・ブルー 小曽根真クリスマススペシャル2007」

彼のクリスマスコンサートは二回目だが、オーチャードでの
前回のコンサートでは、初めて彼のステージを見てちょっとした衝撃だった。
すごく昔の気がしていたのだが、ほんの一年前だったと知ってまた衝撃。


今回は後ろだが一階席だったので、やはりピアノの音がきれいに聞こえてうれしい。


前半はソロでピアノを弾き、その後「モーツァルトの2台のピアノのためのソナタ」を
ピアニストのパウル・グルダ*1と弾いて行く。
第一楽章は2台で、第二はベースが入り、第三ではドラムも入りかなりジャズ風。
ベースが入ってきたとき、すごく邪魔になるのではないかと思ったが
そっと忍び寄りいつの間にか融合し、むしろ2台のピアノを親密に結びつける。
だんだんとクラッシックからジャズに移行していくのだが、唐突ではなく
いい具合にバランスが取れていた気がする。
前回のコンサートのモーツァルトはいきなりジャズでいきなり戻る感じがしたが
今回はすごくよかったな〜。
この曲のように同時に音をスタートさせるのは、うまく同時に弾けるのか
人事ながら緊張してみてしまった。


そしてあんなふうにピアノが弾けたら楽しいだろうなとまたまた思う。
合奏ってやはり究極の官能だと思う。


後半はNO NAME HORSESというジャズバンドが入り、数曲やる。
今回はやたらとトランペットがうるさいくらい響き
(私にはバランスが悪いとはっきり思われるくらいだったが)
「このバランスでよろしいの?小曽根さん?」と何度も思っていたが
どうやら音響も前回と違えているという。よく見るとサイドに
スピーカーがで〜んと置いてあったようなのでそのせいか!?
ラプソディー・イン・ブルー」では、小曽根さんもモーツァルトより
リラックスしているようすが感じられる。そして好き勝手にやっている。


客席にいたソルトが引っ張られ、演奏に無理やり参加、
ふたり連弾したり、即興で弾いたりしていたが、ジャズってすごい。
誰がどこで終わらせるのか、どうあわせるのかどうやって決めるの?


昨日は客席に今井美樹や、井上ひさしもいて、紹介されていたが、
ゲストでなぜか時任三郎が出てきて、ジョン・レノンのHAPPY XMASを
歌っていた。ステージの上のミラーボールから光が散って
まるで雪のようにきれいに彩る。でもなぜ彼がゲストなのだろうか?
お友達?


小曽根さんは今年もいろいろなことに挑戦してがんばってきたらしい。
新しいことにチャレンジし続けるということは億劫だし大変だ。
私もそんな話を聞くと何かやらねばと思うのだが・・

*1:彼をステージに呼んでからは小曽根さんが彼と客席に通訳しながら会話が展開。小曽根さん英語上手でびっくり。しかも途中少し会話の流れで通訳をしないまま話すこともあったが客席は付いてきていた模様。最近はみんな英語がわかるのね。