「米原万里の『愛の法則』」 米原万里

米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)

米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)

前半は竹内久美子の本の内容のような男女論。

「メスは量を担いながら質を追求する、
オスは量を追求しながら質を担う」
メスが多いと次の世代が量的に多くなり
オスが多いと次の世代の質的変化の幅が大きくなると言う。
オスが多いとその中で闘いを勝ち抜いた優秀なオスと
メスが交わるので質のいい子供ができやすい。
その特性が男性は割りと受け入れる女性のハードルが低いが
女性は男性に対してハードルを上げ勝ちという。


また同時通訳の話も興味深い。
相手にいかに理解してもらうか、コミュニケーションの大切さを
説いていて、「同時通訳の日本語はちょっと変」と思っていた私の
考えを少し変えてくれた。
それと他言語を勉強するのは他文化を知り、自分の知らなかった考え方を
学ぶ。英語以外の通訳は英語もそこそこしゃべれてさらに他の言葉もできる。
3ヶ国語できる人は、それぞれの言語が相対化されて、突き放して冷静に見れるのがいい。


それと彼女は大変な読書家で、日本語もロシア語もそれで勉強したようだ。
たくさん読むというのは大切なんだな。