「カノン」

行定勲監督の作品。wowowドラマだったのだろうか?

音楽の夢を棄て学校の先生をしている瑞穂のもとに、
学生時代の友人香西の自殺の知らせが届く。
20年前彼と瑞穂、そして今は弁護士をしている小田嶋の3人は
バッハのカノンを演奏して夏の穂高で合宿をした。
音楽を諦めた二人と対照的に香西はバイオリンを続けていたようだが、
耳が聞こえなくなったことに絶望して自殺をしてしまった。
お通夜の晩に彼の弟から渡された一本のテープには
彼が自殺しながら演奏したという曲が入っていた。
ところがそのテープを聴くと不思議な現象が次々と起きて・・・


大人になった瑞穂を賀来千香子を演じているのだが、
女性がチェロを弾く姿というのはなんだが生々しい色気を感じる。
大人の小田嶋は石橋凌、学生時代は大森南朋
香西は水橋研二が一人で演じている。
夏の穂高の自然の中、ロッジの外で緑に囲まれながら
3人で演奏する姿は美しい。


瑞穂の夫の光石研さんがとても味があり、すごく雰囲気のいい男性を
演じていて、幸せな家庭を感じてうらやましくなるほどだ。
あんな夫婦は理想的と思ってみていた。


それにしても学生時代の瑞穂は小田嶋のことをどう思い、
香西のことをどう思っていたのだろうか?
なんだか腑に落ちないので原作を読んでみたくなった。