「ラブ・アクチュアリー」

Love Actually

Love Actually


クリスマスを前に悩む人々の恋愛群像劇。

基本的にハッピーエンドの可愛らしいお話なので
見たあともすっきりとする。


若きイギリス首相となった男性(ヒュー・グラント)と
彼のちょっとドジな女性スタッフ、ヒューの姉とその夫、
その夫と彼の会社の部下の女性、そして同僚の女性と
デザイナーの男性、親友の結婚相手に恋する男性、
妻の浮気現場を目撃してフランスの別荘にこもり
そこで出会ったお手伝いの女性に恋する作家。


その中で、まだ若い妻を突然病気でなくし
途方にくれる男性と妻の連れ子の男の子の話もよかった。
実の親子でない二人は妻の死を乗り越えて、
またその息子は自分に見向きもしないというアメリカ人の
同級生に恋をする。その息子と一緒に考え悩む父親がいい。
はじめに息子が恋をしている話を義父に話すシーンで
「どんな子?」と聞くのにHow is she/heと言っていたのが
相手が男の子の前提も普通にあるのねと思いおかしかった。


若き首相のヒューはとてもかっこいい。
ブレアさんも若くてかっこよかったが、ヒューのような首相*1
ただでさえ人気がでそうなのだが、
アメリカの大統領との記者会見で、アメリカのいいなりに
なってばかりはいないときっぱりと宣言をして
またイギリスで首相の人気がすごくあがるシーンがあり
イギリスでも世論はアメリカのいいなりと思っているのかと
ちょっとおかしい。


この映画ででてくる親友同士が黒人と白人というのが
二組もいて、なんだかイギリスらしく新鮮だ。
アメリカでも黒人と白人が仲がいいというのは
あるが、どちらかというと一対一ではなくチームや
仲間として仲がいいというイメージで
親友は黒人同士、白人同士が多い気がする。


今はすっかり売れない往年の大スターが昔のヒット曲の
パクリを発売して、ヒットを狙うのだが(これがなぜかヒット)
彼とマネージャーの話もしんみりといい。
テレビで彼がKids,Don't buy drugs.と子供達に呼びかける。
まともなことをいうかと思ったら、「スターになればただでもらえる」
と言ったのはちょっと受けた。


どのカップルもほとんどがめでたしの終わり方なのだが、
知的障害のある弟を抱えている女性が
同じ会社のデザイナーの男性に恋をするのだが
打ち明けられずにずっといた。彼女と彼もいいムードに
なりかけたのだが、弟から頻繁に電話が入る彼女は
やはりうまくいかなくなったしまう。
デザイナーの男の子も甘いフェイスのラテン系のルックスで
とても可愛かったので、あの二人の今後が気になる。
彼らはやはりあのままだめになってしまったのだろうか?

*1:見た目や雰囲気がなんとなく福山雅治のような印象だった。ふたりは似ている!?