「銃とチョコレート」 乙一

銃とチョコレート (ミステリーランド)

金持ちから次々と金品を盗む怪盗ゴディバ。
それを追うかっこいい探偵ロイズは子供達の憧れの的だ。
ある日父親と出かけた市場で古い聖書を買った少年リンツは
その中にゴディバの謎を解く鍵が隠されているような気がして
ロイズに手紙を書いた。

それを見たロイズが捜査のためにやってきて
一緒に調べ始めた。すっかり有頂天になったリンツだったが、
ロイズはゴディバの隠した金品を探して自分と部下で山分けしようと
思っており、リンツを利用して騙した卑劣な男だった。

リンツは大嫌いだったいじめっ子のドゥバイヨルと一緒に
財宝を探す旅にでるが・・・

もっとヤングアダルト小説みたいのかと思っていたが
まさに子供用の小説だった。
所々にちょっとおどろおどろしいイラストがあり
ヨーロッパの雰囲気をかもし出す。
出てくる人々の名前が、ガナッシュ、ブラウニー、ゴディバ、リンツ
そしてディーンとデルーカ、モロゾフにジャンポール、エヴァンと
おいしそうなものばかり。

最初はちょっと退屈だったが、後半になるにつれて加速する。
最後にロイズとドゥバイヨルがどうなるのかちょっと興味あったが、
謎が解けたからよしとするか。