「イツカ波ノ彼方ニ」


幼い頃竜宮城に行くことを夢見ていた勝男(大森南朋)とアキ(平岡祐太)。
沖縄で地道に行きながら夢を追う勝男のもとに、都会に出ていたアキが
トラブルを起こして戻ってきた。巻き込まれたくないと言いながらも
放っておけない勝男。そして勝男は浜で記憶を失った少女(加藤ローサ)を
助けて不在だったアキの家に住ませていた。


監督は「1−イチ」の人らしい。びっくり。
沖縄の明るい日差しにカッティングの聞いたサンシンの音楽と
それにあわせるように縄跳びを飛ぶ足元がなんだかかっこいいオープニング。
アキを追ってくるヤクザ二人組みも怖いんだが面白いコンビで
道の真ん中に立っているおばあさんを車に乗せたりしている。*1


アキと勝男の近しいおばあさんはとてもいい味出しているのだが
訛りで一部セリフが聞き取れないのが残念。


サンシンがうまくなるために悪魔に魂を売る男の子とか
盲目のボクサーとか出てくる人もなんだかファンタジックだ。
加藤ローサもとても美しい女の子で映像的にはとても綺麗なのだが
一部残酷なシーンが唐突に出てきてショッキングだった。


アキも懐きすぎだろうというくらい勝男にまとわりついて
なんだか可愛らしい。そして久々に勝男に会って言うせりふが
「あれ?ちょっと太った?」だったのには、見ていた私も
「そうだよね!!太ったよね!」と思わず突っ込むコロコロぶりだった
朋ちゃんだったが、ヤセヤセ好きの私が見ていて
なぜか抱きつきたくなる雰囲気を出す彼が不思議だ。


最後はちょっとわかりずらい内容でちゃんと理解できていたとは
思えないけど、映画としては期待していなかったせいが
とても楽しめて満足だった。


それにしても沖縄の人はみんながみんな踊れるのだろうか?
誰かがサンシンを演奏しだすと必ずみんなが踊る。
以前会社にいた沖縄の女の子も踊れたような気がする。

*1:いまだに沖縄のおばあさんは見ず知らずの人の車に乗り込んでタクシー代わりに使っているのだろうか?以前朝日新聞のコラムで本当にそういう人がいてびっくりしたというものを読んだが