「風が強く吹いている」三浦しをん

風が強く吹いている

たまたま同じボロアパートに住む大学生10人が箱根駅伝を目指す。
言い出したハイジや彼をその気にさせた美しい走りをする走はまだしも
他のみんなはマラソンとは無縁の人々。
陸上の経験者もいなくはないが、せいぜいがサッカーなど他競技経験者。
そして王子にいたっては単なるマンガオタクでスポーツとは無縁だった。
最初は不満たらたらで練習していたみんながいつしかひとつになり・・・

まあ、青春ストーリーなのだが、確かに駅伝を走る場面は
本当に駆けている様を感じながら読むことができるし、
それぞれが悩みを抱えながら走っていて共感もできる。

それにしても箱根駅伝というのはただぼーっと走っているわけではなく
いろいろな戦略や計算をめぐらせるものだというのが何より驚く。